2021/1/8 祓いたまえ、清めたまえ
あけましておめでとうございます。2021、こんにちは!
気がついたら、Blog(リフレクティブジャーナル)を全然更新していなかった。理由は明白で、昨年の6月に書いたあと、その夏無事に個展の開催が決まりせわしなく動いていたのだ。(本当はその間も書き記すべきなのだがサボってしまった😥)個展 Stigmata はギャラリー中に花の匂いが立ち込める、その時のわたしの状態では理想の展示会になった。その後は、コロナに怯え、なかなかスタジオのある栃木に戻れず。結局戻らず、秋にAFRIKA ROSE 六本木ヒルズ店にて展示をおこなった。(作品は緊急事態宣言にたくさん制作できていたので助かった!)ここでもまたお花との縁が。夢だった生花に囲まれた展示が実現した。いつもは、花の一部分のクローズアップの写真を使い、オーディエンスに考えさせるような作品を制作しているのだが、今回はお花屋さんでの展示ということで、誰もが見ても薔薇だ!とわかるような作品を展示した。その代わり、タイトルに色々込めた。瑞々しい作品に仕上がったものがあって、それを土から出して見たときに「薔薇についた露のようだなあ」と感じたのだが、リサーチしていたら薔薇をあらわすRose はRosa というラテン語からきたようで、そしてラテン語で露を表す言葉がなんとRosであった。そこからどちらの意味も持たせられるよう、それらの作品はRos(a)というタイトルをつけた。
展示を見てくれた人々が、作品についていくつかおもしろいことを言っていたので書き留めておこうと思う。わたしの写真から「肉」という感じを受けたということ。その人は、植物や昆虫は生きている鉱物だと思うらしいのだが、肉も鉱物のように思っていて、わたしの作品にも似たような印象を受けた、と。また、別の人はわたしの作品から単なる自然や人間讃歌ではなく、現実を見つめている感じ、肉感や経年変化も含めて第三者的に見つめている感覚を受けた、と言っていた。
わたしはこれを聞いてとても感動した。理由はというと、実はずっと肉感のあるものに惹かれていて、(実際の肉はあまり好きではないので、ここでいう肉はそういうものではない。)高校生の頃は予備校で油絵やデッサンをする際に、どう塊感を出すかにこだわっていた。いつしかこれは自分のコンセプトではない、フェティシズム的なものだ、と思い、最近はそのことをまったく意識していなかった。でも、それが今の作品からもにじみ出ていて伝わっていたとは、、、!とめちゃくちゃ嬉しかったのだ。
展示期間中、書くのを怠ったせいで書き記したいことが溜まっている。冬の清アートスペースでの展示やそのときに感じたことなどなどは明日書こう。
それと、2019年を振り返って、という前に書いた記事を見返したら、花の写真を載せてたけれど、なんと無意識にその花の写真を2020年の年末あたりに土に埋めて、土の中で年越しさせて、2021年になったので取り出していて自分にびっくり。そんで、2020の土と2021の土はなにか違う?とかインスタのストーリーに載せたけど、昨年の年始もほぼ同じこと言ってて(Blogに書いてて)笑った。2019の終わり、2020の始まりのときには、まだそのままの写真だったものが2021にはついに土の力で変化したの、とても良いなあ。土に埋めたことによって、撮った写真とやっと一緒の時間を生きてる感じがする。