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このブログを書き始める前に制作した作品の記録。

わたしがまだロンドンにいた今年の夏、元気だったおじいちゃんが突然亡くなった。去年の夏に会ったのが最後になってしまったなんて信じられなかった。泣きはらしていたら恋人が「おじいさん(身内)が亡くなってそんなに泣きはらすなら一匹の蝿が死んでも同じくらい泣くべきだ」とか言いながら仏教の話をしてきて衝撃だったのを覚えている。

その後、お盆のために日本に帰るとおじいちゃんはもうお骨になっていてきれいなお花に囲まれていた。あゝ無常。わたしはそのお花をカメラで撮影した。わたしの家は神道だがおじいちゃんの方は仏教なのでそのときに四十九日の話を聞き興味をそそられた。故人は四十九日たつまではまだこの世にいて、その後にあの世へ行くらしい。また四十九日は、それまで喪に服していた遺族が日常生活に戻る日でもあるようだ。仏教には数字がたくさん出てくるしその数字がなんだか中途半端な感じがして面白い。

仏教と数字の関係、49日後にはこの世から完全に消える(ことになっている)。それらのことから、おじいちゃんが囲まれていたお花の写真を49枚印刷してそれに土をかぶせて制作してみることにした。1枚目の写真は一日で取り出し、49枚目は四十九日たったら取り出す。(これは夏頃から始めた作品なのでもちろん今はもう全て取り出したが記録をここに書き留めておきたかった!そして出来上がったものを全て壁に張って写真を撮らねば。と思いつつまだやっていない、、、)

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