2021 7/10 天父地母または天母地父
梅雨真っ盛り。毎日天気予報と雨雲レーダーを事あるごとに見つめている。土を扱うため、天気は自分にとってとても重要である。展示期間中は雨の予報だったが晴れたり曇りになり一日しか雨が降らなかった。なにかに守ってもらえているなあ、と感じることのひとつだ。だが制作のときはそうはいかない。もちろん見守られている感覚は常にあるのだが、自然のちからを借りて制作しているので、天気が変わったり梅雨らしく雨の日々が続くのはむしろ作品をおもしろくするためには必要で有り難いことなのだ。初めは、雨続きで土に埋めた写真はすぐ土にお還りになっていてゲンナリしていたが、この季節にしか作れない作品を作ろう!と思い昨日から新たな方法で制作を進めている。(ここではまだ方法は書かない。)やってみなければどうなるか全くわからないので、結果が見えてくるまで期待のドキドキと不安のドキドキが入り交じるし良い意味で完全に裏切られる。雨の中傘をさして写真を取りに行く。紙が透けて見えるー。色が徐々に変わっていっているー。ぼんやり浮かび上がってくるー。
今日はつかの間の晴れがあったので、限られた時間の中、めいいっぱい、晴れを有効活用した制作をした。やはり急いで作るのは良くない。
明日はまた雨かな。雨の日もまた楽しみになった。